アンズは、地元辰野町の小野酒造店の麹と辰野町のお米屋の米を使用し移動式甘酒屋さんです。
私は名古屋の調理師学校を卒業後、地元のスーパーに就職。最初の事はただ漠然と「いつかどんな形でもいいから自分のお店を持ちたい」という思いがありました。それから地元辰野に帰り、地元の良さに気づかされました。しかし、友達と食事などに出かける場所はいつも辰野町ではないところでした。そのんなことから辰野町にも地元ならではのものが気軽に食べられるところや、お土産が欲しいと思い、創業準備を着々と進めていきました。しかし、何を売ったらいいのだろう?そんなときに、地元の方々から手作りの甘酒をいただく機会があり、そのおいしさに感動。それからすっかり麹の魅力にとりつかれてしまいました。こんなによいものを辰野町のものでできるなんてなんて素敵だろうと思いたくさんの人に広げる価値があるものだと思いました。
そして2016年、甘酒屋anʼsは誕生しました。いろんな地域のひとたちにも甘酒を飲んでいただけるようにと移動販売車による営業にしました。
今まで甘酒にふれたことがない人たちにも、当店商品を召し上がっていただくことによって、甘酒を好きになってほしいと願っています。
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甘酒を作るきっかけ。
愛知県から地元に帰ってきたときに、辰野町は自然が豊かで
いいものがたくさんあるじゃないか!
ということに気が付きました。正直、県外に出るまでは『辰野町ってなんにもないんだよ~』が
口癖で、正直、もっと都会がいい!早く辰野町から出たい!なんてことを思っていました。でも調理師学校に行って、素材そのものをおいしく食べる方法や作り方を知って
『あれ?まてまて。。
近所では当たり前に野菜を作っていて。
あれ?もらったりもしてたけど、、、え!
今まで近すぎて全然気づかなかったけど
地元にはとっても愛情と手間をかけてつくられた
めちゃくちゃおいしいものがいぱっいあるじゃないか!』名古屋でおばあちゃんと住んでいるときにこんな話をしたのを思い出しました。
『辰野町ってなにもないんだよね~
若者がいけるお店とかおしゃれなお店とかってさ~』
とぽろり。
するとおばあちゃんは
『なーにいっとんの
ないいものはつくりゃいい!!!
人にできてて自分ができないとでも思うの!??』
と一言。(笑)ばあちゃんも70歳からお店を始めた人。
だから言えたんだと思うけど、
普通に考えてめちゃくちゃびっくりするくらい簡単に言い放ったばあちゃん。でも18歳の私には稲妻が走ったような衝撃で。
今思えば、そこからわたしの、想像もしていなかった未来へのスタートが切られました。話は戻りますが、
そんなこんなでまた辰野に戻ってきたわたしは、
改めて地元の良さに気づいて、
『よし。なんかこんなにいいものがうまく伝わってないなんて
やっぱもったいないじゃん!自分でなんか始めよう』と決意。
とはいっても、普通に地元のスーパーに就職したわたしはまじめに『3年間は働こう。3年たったら自分のために時間とお金を使うぞ! 』ずっとカフェとかで働きたかった自分は、
スーパーって想像もちょっとだけ恥ずかしいななんて思っていたけど。でもお客様に対する考え方や、一緒に働く方とのかかわり方など、これから生きていくうえでも、仕事をする上でもとっても大切なことを本当にたくさん身をもって勉強させてもらいました。
今の自分がいるのは本当にそこにいたおかげだと思っています。素敵な職場に支えられて、夢を応援してくれた皆さん
少しずつ形にします。背中を押してくれて、本当にありがとうございました。3年たって仕事を辞めるといっても
まだまだ甘酒にはたどり着いていなかったんです。。自分ができる最小のお店とはなんぞや?
と考えて、ただ、漠然と
『よし、移動販売車だな』と思っていました。そして私は、友達のお父さん(車屋さん)に
『あたし、いつか移動販売車がやりたい!!!』
そんなことを車の修理をしてもらった時に話したそうな、、、今思えばなぜそこで、その話になったのか!(笑)
そして仕事を辞めてこれから1ヵ月
タイにフルーツカービングの勉強にいく!
という前々日に急に車屋さんのから電話が、、、『これからうちでも移動販売車というか、カスタムカーを作ろうと思ってるんだけど、一緒に作らない!?』
『え!?え!?ん!?(若干パニック)
えーーーーー!めちゃくちゃやしたいけど、どういうことですか!?え!とりあえず、明後日から1ヵ月連絡がつかなくなるんですけど大丈夫ですか!?
とにかく帰ってきたらすぐに連絡するので!!!』といい、1ヵ月タイにいきました。
帰ってきて話を聞きに行くと
どうやら、会社にインターシップの子がきて、一緒に移動販売車をつくるという流れ、、、!そんなこんなで一緒にやらせてもらうことに!
そもそも、いままで自分がやってきたことと全く違うジャンルすぎておもしろかったな~毎日が。
でもでも、やっぱり最初はうまくいかなくて
なんせうちの会社はクールボーイばかりで。(笑)
こころの壁しかなかったあの頃(笑)
ごはんとか別々に食べてたし。
今考えるとちょっとおもしろい(笑)そんなこんな、なかよくなるためには!?
コミュニケーションをとるためには!?
って考えてやることになったのが、、、『ノー弁当DAY』
インターンシップの子とわたしで週に一回みんなにご飯を作って一緒に食べよう!!という企画がスタート!!!
おいしいか美味しくないかは別として、
その辺からなのかな?なかよくなったのは!
なぜかいつからかよくわかんないけど!
なかよしに!いつも面白くて頼れるお兄さんたちです!
うちの会社には毎日午後おやつを食べるお茶の時間があるんだけど。お茶の時間が最高に面白くてだいすき(笑)
おもしろいし、困ったときいつも助けてくれるみんなが大好き!!車屋はみんなで仕事が終わってから移動販売車作り!
仕事終わってからだら疲れてるだろうに。。『もっとこうだったらいいかな~?』とか
『こういう風にも出来るけど、どうがいい?』とか作るとき、いろいろ大変なこともいっぱいあったけど
皆の気持ちと愛情がこもってるから
愛着しかない!!!!!!!!!!
見た目もかわいいけど、それ以上に、
この車のそういうところがすき!!!!!なんでもそうだけど。
触れたからこそ分かること。
一緒にやったから分かること。
近くで見てたからこそ分かること。苦労も全部ひっくるめて愛情に変わっています!
春日自動車にインターンシップにきてくれてた子の関係で
県外から来てくれた子たちが、こんなに辰野町のことを思ってくれて
小野酒造店に来ていた子が企画した集まりに参加することに!
わたしもインターンシップの事業者さんとかインターンシップ生がくる飲み会に参加させてもらったんだけど、、、
イベントを企画してくれたり、
そこで小野酒造店の社長にお会いすることに
麹は地元辰野町の「小野酒造店」。お米は「瀬戸ライスファーム」のものを使用しています。全て手作りにこだわっており、完全自家製のものになっています。新たな「辰野町の味」を是非ご賞味ください。

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小野酒造店について(麹)
元治元年(1864 年)小野庄左衛門によって、小野酒造店は創業された歴史ある酒造店。
長野県上伊那郡辰野町小野 992-1
小野酒造店は、早くから備前や播磨等の良質米を原料として仕入れ徹底した精米を行い、優れた杜氏と共に研鑽を重ね、昔ながらの酒造りの手法を守りながら、新しい挑戦を行っています。
電話:0266-46-2505
ホームページ:http://yoakemae-ono.com -
瀬戸ライスファームについて(米)
30haの水稲を、生産から精米、直売まで家族経営で行う大規模農家。お米の販売方法を常に考え、その時のニーズ
やお客様の客層に合わせ個人販売を行う。米粉は自家製粉し、料理教室などを行い米粉の普及に力を
入れています。
( 写真は瀬戸ライスファームのご主人と奥様)